500人新基地ノー 在沖米軍司令部前、当事者責任問う


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
プラカードを持ち、辺野古新基地建設への抗議の意思を示す参加者ら=20日午前7時40分ごろ、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧(普久原裕南撮影)

 【北中城】県議会与党会派と市民団体などでつくる「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」は20日午前、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画に抗議する「NO BASE HENOKO総行動」を在沖米四軍調整官事務所がある北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で開いた。市民約500人(主催者発表)が集まり「No War」「新基地いらない」などと英語と日本語を交えて抗議の声を上げた。

 キャンプ瑞慶覧のゲート前で同規模の集会は初めて。総行動は、18日の名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前、19日の浦添市の在沖米総領事館前に続き3日目で、午前7時前から市民らが基地に向けて怒りの拳を上げた。ゲート沿いの国道330号を車で走る運転者は、プラカードを持ちアピールする市民らに対し手を振ったり、ガッツポーズをしたりして応じた。
 辺野古でも抗議に参加している屋富祖昌子さん(72)=那覇市=は「基地問題の当事者に対し、直接抗議して責任を問うため抗議に参加した。アメリカは知らん顔することは許されないはずだ」と憤った。
 出勤前に職場の同僚と参加した高橋敦志さん(28)=うるま市=は「平日の朝早くから500人もの人数が参加する状況が民意を示している。基地建設にあらためて反対したい」と話した。