沖縄の6月景気「回復の動き強まる」 りゅうぎん総研 4カ月連続判断維持


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 りゅうぎん総合研究所(豊田良二社長)は28日、6月の沖縄県内景気動向を発表した。物価高は続いているが、人流回復に伴う消費需要の増加や旅行マインドの高まりが続いていることなどから、県内景気は4カ月連続で「回復の動きが強まる」と判断した。

 【消費】百貨店売上高は台風接近で営業時間の短縮などが響き6カ月ぶりに前年を下回った。スーパーは単価上昇に加え人流回復で需要が増加し前年を上回った。新車販売台数は新車の供給制約が和らぎ、レンタカーは観光需要の高まりを背景いずれも増加した。

 【建設】県内主要建設会社の受注額は公共工事は減少したものの民間工事は増加し4カ月ぶりに前年を上回った。鋼材、木材の売上高はいずれも資材の高止まりが続き前年を上回った。

 【観光】コロナ5類移行で旅行マインドの高まりが続く中、全国旅行支援の後押しで好調に推移した。アジアからの航空便拡充や大型クルーズ船の寄港も予定され、夏のトップシーズンで引き続き高い旅行需要が見込まれる。 

(謝花史哲)