【南風原】南風原高校(西原誠校長、824人)は14日、教職員や部活動に携わる生徒を対象に救急救命講習会を同校体育館で開いた。サッカーや野球、バスケなどスポーツ系の部活のほか、茶道部などの生徒54人を含む、計100人余りが参加。意識を失った人を見付けたら迅速に対応できるよう、胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)など心肺蘇生の方法を学んだ。
東部消防本部救急課課長補佐の佐久田尚さんら4人が指導に当たった。佐久田さんは「全国で心臓突然死で亡くなる人のうち50人は学校で起きている」と説明。「救命率は胸骨圧迫で2倍、AED使用でさらに2倍向上する」として、周りの人が迅速に心肺蘇生に当たる必要性を強調した。その後、参加者は、心肺蘇生の方法を練習した。練習用キットを使い胸骨圧迫の実践練習もした。女子バスケ部として参加した2年生の知念沙弥さんは「実際に意識不明の人に遭遇したら緊張するかもしれないけど、勇気を出して頑張りたい」と話した。
(岩崎みどり)