台風6号、動き複雑で4、5日まで影響も 上空の風が弱く、高気圧の張り出しが影響 気象台「常に最新情報の確認を」


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1日午前9時現在の台風6号の衛星写真(ひまわりリアルタイムWebより)

 沖縄地方に近づいている台風6号は速度が遅くなり、複雑な動きを見せて影響が長引く恐れがある。沖縄気象台の7月30日正午の予報では、台風は沖縄付近へ接近後、2日以降は西北西の中国大陸向けに進むと予報されていた。しかし、31日正午の予報では、台風は沖縄本島と東シナ海の間を抜けた後、動きが遅くなり、北向けに進む見込みとなった。

 台風の進路は周囲の風の強さや向きによって決まるという。沖縄気象台は台風6号の速度が遅くなり、複雑な動きを見せている要因について「上空の風が弱い」「高気圧の張り出しの影響」などと説明。予報の不確実性が高まっているため、常に最新情報を確認してほしいと呼び掛けている。

 気象台の担当者は31日の説明会で、「昨日までの予想進路と比較すると、沖縄本島地方への予報円が大きくなっている」と指摘。暴風警報の発表や解除についても「沖縄本島に接近する速度が遅くなっているため、状況によっては遅くなることもある」と、4、5日まで影響が長引く可能性も指摘した。

(座波幸代)