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那覇市出身の髙良真実さんにBR賞 優れた歌書の書評 「読み応えのある文章を心がけ」


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現代短歌社のBR賞を受賞した髙良真実さん

 歌集・歌書に関する優れた書評に贈られる第4回BR賞(主催・現代短歌社)の発表が7月30日にあり、沖縄県那覇市出身で東京都在住の髙良真実さん(26)が受賞した。

 2022年に刊行された歌集などの書評が対象。今回は47編の応募があり、高良さんのほか、11編が佳作に選ばれた。選考委員は内山晶太氏ら4氏。高良さんの書評タイトルは「悲惨な景(K) 伊舎堂の罠」で、伊舎堂仁さん作の『感電しかけた話』について評論した。

 髙良さんは早稲田短歌会出身で、現在は竹柏会「心の花」に所属。3回目の応募で受賞した。受賞について「所属する短歌会の同期が昨年受賞したので、私も頑張ろうと思った。練習を重ね、読み応えのある文章を書こうと心がけた」と話した。髙良さんは琉球新報紙面でも「短歌季評」の執筆を担当している。

 受賞作と選考座談会が『現代短歌』11月号に掲載される。受賞者は同誌の書評欄を1年間担当する。賞金は10万円。

(上原修)