豊漁の喜び、全身で表現 八重山商工の舞に地元奄美も感嘆 高文祭・郷土芸能部門


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「八重山の海人かりゆし」を披露する八重山商工高郷土芸能部=1日、奄美川商センターホール(南海日日新聞提供)

 【鹿児島で高橋夏帆】第47回全国高校総合文化祭4日目の1日、奄美市の郷土芸能部門では、八重山商工高郷土芸能部が出場し、4曲から成る演目「八重山の海人かりゆし」を披露した。鹿児島市の吹奏楽部門には昭和薬科大学付属高校・中学校吹奏楽部が参加した。

 八重山商工は、魚を追う海人の様子や豊漁を喜ぶ舞いなどを演奏に乗せて踊りやかけ声で軽快に表現した。部長で3年の目仲なつきさん(18)は「今まで練習していたのを出し切って楽しい舞台になった」と語った。本番前の練習では奄美の人から「元気をもらった」「涙が出た」と声を掛けてもらったといい「地域によって踊りや文化が違う。多くの人に八重山の良さを届けることが出来た」と話した。

 昭和薬科大学付属高校・中学校は「地底都市『カッパドキア』」などを披露。壮大でスピード感あるカッパドキアから一変、メドレーは楽器を上げたり、ダンス要素を取り入れたりした演出で盛り上げた。部長で2年の大橋樹乃さん(16)は「自分たちらしい活気ある演奏ができた」と話した。囲碁部門は2日間の対局を終え、県勢は団体・個人で健闘したが、入賞には届かなかった。