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沖水の実習船でNTTドコモが訓練?! 災害時の通信確保へ「基地局」設営の流れ確認


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船上基地局設営に関する訓練を実施するNTTドコモ九州支社の社員ら=7月28日、糸満市(提供)

 NTTドコモ九州支社は7月28日、船上基地局設営に関する訓練を糸満市西崎町で実施した。同社が2022年3月に締結した、沖縄水産高校の所有する実習船「海邦丸」の多目的利用推進に関する協定に基づいた訓練で、22年8月に続き2回目。

 災害時に基地局が利用できなくなった場合に、海上に錨泊した船舶上に設置した基地局から沿岸部の陸上に向けて電波を発射することで、災害時の通信を確保する。

 今回の訓練では、クレーンでの船上への基地局物品の積載、船上基地局設営・電波発射、撤去・物品の搬出までの一連の流れを確認した。

 NTTドコモ九州支社ネットワーク部災害対策室の北村元課長は「電波発射まで行った訓練は今回が初だ。これで船上基地局を運用できる準備が整った」と話した。
 (與那覇智早)