本島中南部・北部は3日未明ごろまで暴風か 台風6号 南城市で風速50.6メートルを記録(2日午前10時現在)


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
予想進路図

 大型で非常に強い台風6号は2日午前10時現在、久米島の南およそ60キロの海上にあり、時速10キロで西北西へ進んでいる。

 沖縄気象台によると、台風は同日昼前にかけて非常に強い勢力を維持したまま、本島地方に最も接近する見込み。

 南城市糸数では2日午前1時55分、8月としては同地点で観測史上最大となる最大瞬間風速50・6メートルを記録した。大東島地方で7月31日午後1時26分に暴風警報が発表され、県内では43時間以上暴風にさらされている。

 気象台によると、台風は東シナ海に入ると本州付近の高気圧の影響で速度が遅くなるとみられ、影響は5日以降まで長期化する恐れもある。気象台は3日かけて暴風や高潮、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水、氾濫への警戒を呼び掛けている。

 気象台は2日午前6時9分、八重山地方に暴風警報を発表した。同日昼過ぎに石垣島地方が暴風域に入るとみられる。台風は宮古島地方では同日夜初めごろ、八重山地方では2日夜遅く以降に最も接近するとみられる。

 2日午前10時現在の中心気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速70メートル。中心から東側半径280キロ以内と西側半径220キロ以内が25メートル以上の暴風域となっている。

 2日予想される最大風速は、本島地方45メートル(最大瞬間風速65メートル)、先島諸島30メートル(45メートル)、大東島地方20メートル(30メートル)。暴風の終わりは本島中南部・北部が3日未明、久米島が同日昼前、宮古島地方が3日夜遅く、石垣島地方が4日未明から明け方、与那国島地方が4日明け方から朝にかけてを見込む。