台風6号の影響で、浦添市沢岻では高さ約20メートル、幅約15メートルにわたって擁壁が崩落する土砂崩れが確認された。けが人はいない。
隣接するアパートの住民男性によると1日午後10時過ぎ、金属が裂けるような大きな音を上げて、コンクリートの擁壁の一部が崩れ落ちた。大量の土砂や割れたコンクリート、ガードレールが、隣接するアパートの駐車場先数メートルまで押し寄せた。通報を受けた浦添市は2日午後、周辺住民ら20世帯37人に避難指示を出した。
アパートに住む40代男性は「台風が戻り雨が続くと土砂崩れの規模が拡大する恐れがある。雨が降る度、不安になる」と吐露した。
県によると、現場周辺は土砂災害警戒区域等の指定区域内にあたり、浦添市は擁壁を管理する地権者らと協議を進め対応を検討するとしている。
沖縄市久保田の斜面でも横約5メートル、高さ約10メートルの土砂崩れが3日、発生した。人的被害はない。
(高辻浩之、古川峻)