瑞穂酒造主宰のラム酒製造チームのワンラムは8日、新商品の「THE OKINAWA ISLANDS RUM(ザオキナワアイランズラム)」の発売を発表した。世界に進出できるラム酒を目標に開発し、8日から全国の各酒販店とシンガポール、マレーシアで同時発売した。国内で初めて、通常のラム酒製造では廃棄になる廃液(ダンダー)を再利用することで、発酵力と風味を強化する、ダンダー仕込み製法を確立した。
市販の酵母でなく、自社のサトウキビ畑から抽出に成功した酵母を使用した。この酵母は、市販の物と同等以上の発酵力を持ち、フルーティな風味を醸し出す特徴を持つという。
開発には瑞穂酒造を始め、原料提供のJAおきなわや開発協力の琉球大学農学部、バーテンダーなど多方面の関係者が携わった。ワンラムがこれまで発売してきた、黒糖を製造している離島8島のラム酒の集大成として常設発売される。
瑞穂酒造の玉那覇美佐子社長は「黒糖製法伝来400周年の年にこのような商品を作れてうれしい。これをきっかけに県内外の人に島の魅力を再発見してほしい」と述べた。
(福田修平)