沖縄でダイビング船が転覆 約20人が海に投げ出され、救助 宮古島市の下地島沖


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救助の様子(第11管区海上保安本部提供)

 16日午後0時45分ごろ、宮古島市の下地島空港の北側(通称17エンド)約2.7キロの沖合で「船が浸水し沈みそう」などと118番通報があった。ダイビング船「クリスタルM」(4.8トン)が転覆し、乗船者20人が海に投げ出されたが、宮古島海上保安部の巡視船や民間のダイビング船が全員を救助した。30代の女性1人が体調不良で市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。ほかの乗船者も目立った外傷は確認されていないという。

 宮古島海上保安部によると、スタッフ8人と乗客12人が乗船していた。同保安部所属の巡視船5隻と石垣航空基地所属の航空機1機や民間のダイビング船が救助活動に当たった。

 ダイビング業者によると、船は転覆前にエンジントラブルを起こし、漂流していたところ、大きな横波を受けて転覆したという。業者は「エンジンが高い波を受けて故障したと思われる」と話した。

 宮古島海保は船長ら乗船者への聴取をするなどして、転覆原因などを調べる方針。

 市内のダイビング関係者によると、周辺海域では16日昼ごろ、一時的に雨風が強まり、天候の急激な悪化がみられたという。