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お世話になった運転手さんに歌声を届けたい 仲井真小合唱団 昨年の九州大会バス送迎で縁


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 【那覇】那覇市立仲井真小学校合唱団が福岡で開催される九州大会出場するに当たり、昨年の九州大会でお世話になったJR九州バス博多支店のドライバーの男性にも最高の歌声を届けたいと練習に励んでいる。

JR九州バスのドライバーに宛てて書いた手紙を手にする仲井真小学校合唱団の団員たち=10日、那覇市の同校(提供)

 団員がドライバーと出会ったのは昨年9月。大分県で開催された九州合唱コンクールに出場した際に、福岡空港から会場への往復をお世話になった。九州大会では金賞に輝き、11月に大阪で開催された全国大会へ出場を決めた。その知らせを受けたドライバーは自身でチケットを入手し、大阪の会場へ応援に訪れた。歌い終えた子どもたちと感動の再会を果たした。

 沖縄に戻った子どもたちは、感謝の気持ちを伝える手紙を送り交流を深めている。ドライバーからの手紙には「皆さんからいただいたお手紙は私の大切な宝物です。“感動の瞬間”を与えられるお手伝いができたら幸いに思います。再会できるのを心待ちにしています」とつづられていたという。

 団員は「心に残る歌声を届けたい」「感謝の気持ちを込め、感動を与えられるくらいにきれいな歌声で歌いたい」と話し、九州大会へ向け意気込んでいる。
 (中川廣江通信員)