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辺野古土砂の仮置き、防衛局「現行の承認で可能」 沖縄県へ回答、従来の主張示す


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沖縄防衛局

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、設計変更が必要な大浦湾側の埋め立てに使う土砂を辺野古側の埋め立て地に仮置きする計画を巡り、県が工事の根拠などを具体的に示すよう7月31日に送付した再照会文書に対し、防衛局が17日、回答した。防衛局は仮置きは現行の埋め立て承認で可能だとするこれまでの主張を改めて示した。

 県防災海岸課の担当者は回答を受けて、内容を精査し、対応を検討するとした。

 防衛局側は、今回の回答で造成工事の場所について図面を示すなど一部の情報を追加した。一方で、大浦湾側の埋め立て工事に必要な土砂を辺野古側に仮置きしておくことは、現行の埋め立て承認処分で可能であるとし、仮置きの正当性を強調した。

 県は仮置きを巡る照会文は計画の内容、埋め立て願書との関係などを問うた6月28日付けの質問に対する防衛局からの回答が説明不足だとし、7月31日に再質問していた。
 (與那原采恵)