護佐丸バス、通学支援の対象に 非課税世帯の中高生など対象 中城村、子の貧困対策で


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護佐丸バス

 【中城】沖縄県が子どもの貧困対策として、非課税世帯などに向けて実施している中高生のバス通学費支援事業で、中城村のコミュニティーバス「護佐丸バス」が9月1日から新たに対象に加わる。

 中城村によると、護佐丸バスは地域のコミュニティーバスとして、主に高齢者の移動を助ける目的で運用されてきた。一方で村内から宜野湾市や西原町などの高校に通う生徒がいることから、朝の便は主に通学用として運用されている。

 運賃は150~200円で、週5日の登下校に利用すれば週1500円~2千円の負担となる。6月の村議会で比嘉麻乃村議が支援の必要性を指摘したことで、村は県と調整を進めていた。

 支援事業は民間や各自治体が運営するバス、モノレールなどを利用する中高生と国立高等専門学校生のうち、奨学のための給付金受給世帯や非課税世帯などが対象。学校を通じて毎月5日までに県に申請することで、翌月から支援を受けることができる。県の担当者は「他の地域でもコミュニティーバスを活用しているので、支援の輪を広げたい」と述べた。

 問い合わせは村企画課、電話098(895)2138。
 (名嘉一心)