樹齢130年以上のガジュマル伐採へ 沖縄・大宜味村 台風6号で倒木 挿し木の配布検討


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伐採が決まった樹齢130年以上と伝えられるガジュマル=23日、大宜味村喜如嘉公民館

 【大宜味】台風6号の強風で倒れた大宜味村喜如嘉の樹齢130年以上と伝えられているガジュマルについて、喜如嘉区は21日に開いた会合で伐採を決めた。

 同区の稲福隆区長は「私一人では決断できず、区民の意見を聞いた。区民が出した結論に従い、苦渋の決断で伐採を決めた」と語った。

 同区では倒木以降、各班の代表者らを集めた会議を3回開き(1)伐採(2)同じ場所で残す(3)移植―の3案を検討した。

 伐採は村負担となるが、保存は区負担となり、移植は100万円以上、現地で残す場合も約45万円かかるという見積もりが出たことなどから、伐採が決まった。伐採後の枝葉は芭蕉布の染料に使いたいと要望が出ているほか、挿し木を希望者に配ることも検討している。
 (武井悠)