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米軍艦艇の石垣寄港「自粛を」 沖縄の知事公室長が外務省に要請


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住民の生活物資などが搬入される石垣港。対岸は自衛隊のPAC3が展開されている新港地区

 米海軍の掃海艦「パイオニア」が9月に沖縄県石垣市の石垣港へ入港を計画していることを受け、県の溜政仁知事公室長は24日、外務省日米地位協定室に対し、石垣港の使用自粛を口頭で要請した。

 溜氏は、石垣港は民間港湾であり「緊急時以外は、米軍の民間港湾の使用は自粛すべきだというのが県の一環した方針」と強調。

 米軍艦艇が県内に寄港する場合は、うるま市のホワイトビーチ地区など既存の米軍施設を使用すべきだと指摘した。

 県によると、日米地位協定室は米軍艦船が国内の港湾に出入りすることは日米地位協定で認められており「米軍の円滑かつ効果的な活動を確保し、日米安全保障条約の目的を達成するために重要だ」とした。

 要請内容は関係各所に共有するとし、米軍に対して安全面への配慮と、地域住民への影響を最小限にとどめるよう求めていく考えも示した。

(知念征尚)