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待ちに待った「お祭り」 沖縄一体で盛り上がる 県内4カ所で場外観戦 世界に挑む日本代表に拍手と歓声


この記事を書いた人 琉球新報社
日本代表チームのプレーに沸く観客=25日夜、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(喜瀨守昭撮影)
日本代表がスリーポイントシュートを決めた喜ぶ来場者ら=25日、沖縄市の沖縄こどもの国

  【中部・那覇】25日に開幕したバスケットボールW杯。早速この夜には日本とドイツの試合も開催された。バスケファンや「お祭りムード」を堪能したい人たちが、会場の沖縄アリーナだけでなく、那覇市、沖縄市、宜野湾市、北谷町の県内4カ所の「ファンゾーン」に集結。大画面で試合中継を見守り、熱気と声援に包まれた。

 那覇市の奥武山公園では、スタジアム内に2台の大型モニターが設置され、シュートのたびに大歓声が上がった。最前列で観戦した漢那豊さん(43)=那覇市=は河村勇輝選手のファンといい「会場一体で応援できることが楽しい」と興奮気味に語った。

選手の好プレーに手をたたいて盛り上がる観客=25日、北谷町のサンセットビーチ

 沖縄市の沖縄こどもの国会場にも大勢が来場した。仕事帰りに訪れた40代の内間早幸さん=沖縄市=は日本代表の強化試合を県外まで見に行く熱烈なファンだ。最前列で見守り「どれだけ日本が世界に通じるか見たい。勝つと信じている」と念じていた。

 北谷町のサンセットビーチには、国内外から多くのバスケファンが訪れ、砂浜の上で観戦を楽しんだ。

 高校でバスケ部顧問をしている土屋由有子さん(32)=東京都=は「できれば会場で見たかった」というが、試合開始前に増えていく観客に「盛り上がりを感じる」と喜んだ。

宜野湾市真志喜のサテライトファンゾーンから日本代表に声援を送る観客ら=25日、宜野湾市真志喜の宜野湾トロピカルビーチ

 神奈川県から訪れた東内稔さん(65)は、バスケファンで日本代表をサポートしたいという思いから、ボランティアで沖縄に訪れ、総合案内の業務に当たった。「ボランティアなので冷静でいないといけないが、つい応援してしまう」と照れ笑いした。

 日本代表が果敢に攻め込むと、拍手と共に歓声が響き渡った。宜野湾市のトロピカルビーチにも約千人が訪れた。一緒に訪れた島田凪さん(20)=沖縄市=と浦崎真吾さん(20)=豊見城市=は「格上のドイツ相手にも必死に戦っていた。僕らも全試合、気合を込めて応援するので、かっこいい姿を見せてほしい」とエールを送った。
(島袋良太、渡真利優人、古川峻、金盛文香、石井恵里菜、名嘉一心)

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