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7月の県内観光客 28%増の77万人 旅行支援や増便で20カ月連続の増加


この記事を書いた人 琉球新報社

 県文化観光スポーツ部は25日、7月の入域観光客数が前年同月比28・1%(17万700人)増の77万8500人だったと発表した。全国旅行支援などの需要喚起や、新型コロナが5類移行後初めての夏休みシーズン到来で航空各社の増便、臨時便なども重なり、対前年同月比で20カ月連続の増加となった。一方、コロナ禍前の2019年7月の96万3600人には及ばなかった。

 国内客は同9・2%(5万5800人)増の66万3600人だった。7月は月末に襲来した台風6号による欠航やクルーズ便のキャンセルがあったものの、全国旅行支援や海洋博公園で開催された花火大会のイベント、クルーズ船の寄港などにより、前年同月を上回った。特に東京、関西、名古屋方面はコロナ禍前の19年同月を上回った。

観光客らでにぎわう那覇市の国際通り=7月24日

 前年同月はゼロだった外国客は、11万4900人と、入域客全体の構成比の14・8%を占めた。外国客には海路の乗務員など1万400人を含んでいる。

 8月は、7月に続き夏休み需要を見込んだ航空会社の増便・臨時便があるほか、FIBAバスケットボールワールドカップ2023の沖縄開催、県内各地で開催される夏祭りやエイサーなどへの来訪が期待できる。一方、台風6号による入域観光客数への影響も予想される。 
 (與那覇智早)