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自分が感じた「沖縄」伝えたい 福岡出身の家弓さん、ボリビアの「第一日ボ学校」に着任 


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オキナワ第一日ボ学校に新しく着任した派遣教師の家弓俊輝さん=同学校校庭

 国際協力機構(JICA)の海外協力隊として6月からボリビア、オキナワ移住地のオキナワ第一日ボ学校に、家弓(かゆみ)俊輝教諭が派遣されている。任期は2025年5月まで。「日本語や日本文化を学ぶことへの興味を引き出し、ボリビアの反対側にある日本を身近に感じてもらえるように頑張りたい」などと意気込みを語った。

 家弓さんは1993年生まれ、福岡県出身。関西学院大学文学部を卒業後、福岡市の中学校、高校で英語教員として勤務し、昨年退職した。学生時代には、東南アジアで教育支援を行う活動に携わった経験がある。「大学卒業後、教員として生徒と関わる中で、もう一度自分で見て聞いて感じたことを生徒に伝えられるようになりたいと思った」と、今回のボリビア派遣事業に応募した。

 家弓さんは、ボリビアで日本語と道徳の指導、沖縄文化の継承のほか、放課後のクラブ活動や学校行事の支援、教職員や保護者に向けた研修会の実施に取り組んでいく。

 家弓さんは「沖縄出身ではないが、オキナワ移住地への派遣が決まったことをきっかけに改めて沖縄の歴史を学んだり、三線を練習したり、石垣島に3カ月間住んだり、昨年の世界のウチナーンチュ大会に参加したりした。その中で沖縄のことが大好きになったので、自分の知っている今の沖縄を子どもたちに伝えたい」と語った。

(安里三奈美通信員)