重い心臓病「拡張型心筋症」で心臓移植を必要とする翁長希羽(のあ)ちゃん(1)を支援する「のあちゃんを救う会」は24日、2月に米国で心臓移植を受けた松島良生(らい)君(14)を支援した「らい君を救う会」から4千万円の寄付を受け、寄付総額は2億2259万5076円となったと発表した。年内達成を目指す目標額3億2千万円には1億円近く不足しており、両会はさらなる協力を呼び掛けている。
「らい君を救う会」は会則で余剰金を3年間凍結するよう定めているが、當山みゆき共同代表(54)は「会則の変更を協議した。同じ県民で移植が急がれる希羽ちゃんのために役立ててほしい」と話した。
良生君は順調に回復し、9月に学校にも復帰、運動会にも参加したという。當山共同代表は「国内で移植できれば一番いいが、現状では一日も早く渡米させたいと思うのが親心だ」と話した。
希羽ちゃんの父司さん(39)は「2カ月ぶりに希羽に会い、成長を実感した。皆さんの力を借りて渡米への希望が見えてきた。早く一緒に暮らし、沖縄の海で砂遊びをさせたい」と涙ぐみながら感謝した。
「のあちゃんを救う会」は県内各地に設置された募金箱の回収を呼び掛けている。12月20日までに金額を集約する予定。問い合わせは救う会(電話)098(860)7607。