沖縄でバイク盗難急増、昨年の約2倍に 最も被害を受けるパターンは? 県警「ツーロックを」呼びかけ


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 沖縄県内では今年に入り、バイクの盗難が急増している。2023年7月末現在、県警によるバイク盗難の認知件数は167件。22年同期は84件で約2倍に増加し、22年の年間145件をすでに上回った。盗難被害のうち、エンジン始動の鍵を抜き忘れたり、バイクの収納部分に鍵を放置したりするなどの「鍵付きバイク」の被害が全体の約6割を占めている。

 県警生活安全企画課は「バイクの鍵は外して持ち歩く。駐輪する際はハンドルロックに加え、U字ロックなどを固定物につなぎ『ツーロック』を心掛けてほしい」と盗難対策を呼び掛けている。

 県警によると、7月末時点のバイク盗の認知件数167件(前年同期比83件増)のうち、鍵付きバイクの被害は101件(同76件増)に上る。20年の認知件数は183件で、以降は減少傾向にあったが、今年に入り被害が増加した。5月に20件発生し、6月は30件、7月は39件と急増している。

 6月には名護市宮里の商業施設の駐輪場で、20代女性の125ccバイクなどを盗んだとして、窃盗容疑で住居不定無職の特定少年(18)が逮捕された。

 女性は鍵を抜き忘れたままバイクから離れ、買い物中のわずかな時間に盗まれたという。

 このほかにも7月末現在、自転車の盗難が763件(前年同期比375件増)、車上狙いが289件(同118件増)が発生するなど街頭犯罪が増加している。県警は交流サイト(SNS)などで注意喚起をするとともに、防犯対策の徹底を呼び掛けている。
 (高辻浩之)