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沖縄の平均月給は「19万円」 最も高い業種は? 22年度・求人おきなわ調査


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 求人情報の求人おきなわ(那覇市)は29日、求人広告から調査した2022年度の県内平均賃金を発表した。月給は前年度比1.5%(2934円)増の19万12円、時給は2.7%(26円)増の965円だった。いずれも上昇し、平均時給850円未満の割合は同21.7ポイント下がり3.8%と激減するなど、同社は「コロナ禍からの回復で人手不足感も強まり底上げが進んでいる。採用力を強化しようと条件を良くする動きが広がった」と分析した。

 平均月給(1万円ごと区切り)で最も割合が高かったのは18万円台で17.5%だった。前年度比1.5ポイント増加した。次いで20万円台で同1.2ポイント増の13.1%だった。最多の18万円台を基軸にした場合、19万円以上が同0.8ポイント増の45.1%となった。

 業種別でみると、13業種全てで上昇した。建設関連が21万6955円で最も高く、飲食の20万4468円、営業の20万447円と続いた。

 平均時給(50円区切り)は900~950円未満の割合が最多の24.0%だった。13業種中11業種で上昇。上げ幅が最も高かったのはホテルで前年度から57円増加した。観光需要の回復に伴い求人案件が増え、底上げされたとみられる。2千円以上も0.3%の割合であった。

 業種別では、コールセンター関連が1077円で最も高く、次いでIT.WEB1066円、医療.福祉.介護.保育1054円となった。

 同社の担当者は昨年、過去最大の上げ幅で最低賃金が増加したことも背景にあるとの見方を示す。今年はさらに上昇幅が広がり43円引き上げになる見通しで「さらに改善が進むと思われる」と話した。

 求人おきなわが発刊する「求人誌アグレ」と運営する「総合求人サイトアグレ」に掲載された直接雇用の募集時賃金を基に集計し分析した。
 (謝花史哲)