「世界を変える30歳未満」に沖縄出身2人 衛星データ解析技術と量子コンピューターで起業 Forbes JAPAN


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「世界を変える30歳未満」120人に選ばれたSolafune代表の上地練氏(提供)

 ビジネス誌「フォーブスジャパン」がこのほど「世界を変える30歳未満」120人を発表した。サイエンス&テクノロジー&ローカル部門で、衛星データ解析事業などを手掛けるSolafune(沖縄市)の上地練代表(26)=沖縄市出身=と、量子技術を用いた最適化アルゴリズムの開発などを手掛けるJij(東京都)の山城悠代表(29)=うるま市出身=が選ばれた。

 上地代表はカリフォルニア大学バークレー校応用数学科卒業。20年にSolafuneを創業。衛星データを活用した解析技術を開発、提供する。同社が解析した衛星データや地理空間データは石油タンクの残量予測や大型施設の駐車場の空き状況、災害発生時の被害状況把握などに幅広く活用されており、今後さらなる事業拡大が期待される。上地代表は「あらゆる事象をソフトウエアで解析することが目標だ」と述べた。

「世界を変える30歳未満」120人に選ばれたJij代表の山城悠氏(提供)

 山城代表は21年のアジア版に続き2度目の選出。琉球大学理学部卒業後、東京工業大学大学院に進学し、18年にJijを立ち上げた。量子コンピューターで使うソフトウエア開発で、配送ルートの最適化など社会課題の解決に取り組む。受賞を受け「事業の内容が評価されたことを光栄に思う。今後はさらに海外へ展開するため準備を進めている」と抱負を述べた。 (普天間伊織)