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10社のスタートアップから選ばれたのは…OIST発企業 沖縄市ラグーンコザ 成長可能性競うアワード


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超吸水性ポリマーの可能性を説明するEFポリマーの下地邦拓COO(中央)=2日、沖縄市の一番街商店街

 【沖縄】沖縄市の創業支援施設ラグーンコザを中心に、スタートアップ企業や投資家らが集い、座談会やビジネスマッチングなどをする「KOZA ROCK2023」(同実行委員会主催)が2日、ラグーンコザを主会場に開催された。成長可能性を競う「ピッチアワード」も行われ、沖縄科学技術大学院大学(OIST)発の企業、EFポリマー(恩納村)が第1回アワードを受賞した。

 同アワードは今回初の試み。県内5社、県外5社のスタートアップが事業を紹介した。

 農作物残さを活用した超吸水性ポリマーを製造するEFポリマーの下地邦拓COO(最高執行責任者)は、このポリマーを土壌に混ぜれば農業で使う水の量を40%、肥料を20%それぞれ減らし、収量は15%増やせると説明。バナナやミカンの皮などの植物残さが原料で、自然界で完全に分解されるために環境負荷もないと利点を説明した。干ばつ被害による農業者の生活困窮を改善し、環境保全と産業支援の両方を後押しできるとし、今後は保冷剤などの商品開発も進めたいとした。

 イベントには他に「まちなか留学」事業などを手掛けるハローワールド、運転代行配車アプリ「エアクル」を運営するアルパカラボなどが出場した。

(島袋良太)