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OIST発EFポリマー、世界のスタートアップイベントで農業部門2位 29カ国150社が集結 農作物残さから吸水素材、持続可能な技術を評価


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授賞式で笑顔を見せるEFポリマーのプーラン・ラジプットCOO(右から2人目)と下地邦拓COO(右端)(提供)

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)発の企業、EFポリマー(ナラヤン・ラル・ガルジャールCEO)がこのほど、インドのバンガロールで開催されたスタートアップのイベント「G20デジタル・イノベーション・アライアンス・サミット」に参加し、農業部門で2位に選ばれた。農作物残さを活用した超吸水性ポリマーの製造で農業で使う水の量や肥料を抑えると同時に、収量を増やせるEFポリマー独自の持続可能な技術が評価された。

 インド電子・IT省(MeitY)の主催で、G20加盟国を中心に29カ国から約150社のスタートアップが集結。「農業」「教育」「金融」「ヘルス」「デジタルインフラ」、「サーキュラ―エコノミー」の六つの分野で、それぞれの企業がサービスや社会門課題の解決などの展示やピッチを通して、政府関係者や投資家、スタートアップ同士などが交流した。

 同社の下地邦拓最高執行責任者(COO)は「干ばつによる深刻な水不足が世界中で広がっている中、事業への期待の大きさと使命感を実感した。持続可能な農業の実現に向け、今後も努力したい」と述べた。
 (普天間伊織)