米軍の掃海艦「パイオニア」が7日午前9時ごろ、石垣港に入港し、接岸した。入港に反対する市民らは小雨の中、同日午前8時半ごろからバース前に駆け付け、入港に「やめてほしい、来ないでほしい、ストップしてほしい」と抗議の声を上げた。
港湾関係に務める市民ら数人が6日夜から掃海艦の入港に抗議するために待機していたが、掃海艦の入港を前に港から退去を求められた。これを受けて、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部は、石垣港で働く組合員を当面自宅待機とする方針を固めた。
全港湾沖縄地本の山口順市執行委員長は「退去を求める根拠を示すよう市にも求めてきた。排除されたら職場に近づけない」と説明した。那覇港についても石垣の組合員と連帯する意味合いで同様に自宅待機とする構え。入港計画が判明した当初から中止を求めていた。
石垣港への米掃海艦の入港は14年前の2009年4月以来。県は外務省を通じて米軍に寄港の自粛を求めていた。