【浦添】浦添市の特産品である島桑の魅力を知ってもらおうと、市内の事業所で構成するしまぐわ桑菓撰会は「桑の日」の8日、桑の実などを使ったスイーツなどを展示販売するイベント「てだこ桑の日フェア」を浦添市役所中庭で開催する。告知するポスターやチラシは開邦高校2年生3人が手がけた。3人は「多くの人に島桑の魅力を知ってほしい」と呼びかけた。
「桑の日」は島桑の周知を図ることなどを目的に2014年に市が制定した。市では、カイコを飼育して絹織物「うらそえ織」を特産品として生産しているほか、桑の実や葉を使ったお茶やお菓子などの商品を多数開発している。しかし、桑関連商品の認知度は高いとは言えず、販売戦略が課題となっている。
ポスターデザインを手がけた開邦高校は2年前から毎年、「文科探求活動」授業の一環で、島桑の認知度向上などに取り組んでいる。今回、ポスターを手がけたのは、玉木来華(らいか)さん、大城穂乃佳さん、當山珠希(じゅのん)さんの3人で、浦添商工会議所が写真などを提供した。玉木さんは「ポスターなどを通じて桑の魅力を沖縄の人に伝えたい」と語り、大城さんは「かわいらしい広告物に仕上げた」、當山さんは「フェアには桑を使ったおいしい商品が並ぶ。桑の魅力を知ってほしい」と呼びかけた。
フェアは午前10時~午後6時。カステラやジェラートなど島桑を使った商品が並ぶ。
(吉田健一)