ミツバチの一枚画コンクール 大城さん(東風平中)大賞


この記事を書いた人 田盛 良一
ミツバチの一枚画コンクール中高生の部で大賞を受賞した大城友理さん(上)と受賞作品「私たちの蜂」=11日、東風平中学校

 【八重瀬】山田養蜂場主催の「第3回ミツバチの一枚画コンクール」で、東風平中学校美術部の大城友理さん(14)=2年=がこのほど、応募総数2万4555点の中から、中高生の部で大賞に選ばれた。10月31日に東京都で表彰式があった。放課後だけでなく自宅でも夜中まで制作に取り組んだという大城さん。「信じられないくらいうれしい。さらに技術を高めたい」と喜びを語った。

 ミツバチの一枚画コンクールは、ミツバチ製品を扱う山田養蜂場(岡山県)が、自然環境保全や人と生き物の共生についての意識を高めてもらおうと開催した。ことしは海外10カ国からも応募があった。
 美術部部長の大城さんは「私たちの蜂」をテーマに、水彩とアクリル絵の具で蜂と養蜂農家の人々を色鮮やかに描いた。「農家の人たちが自分の子どものように大切に蜂を育てている気持ちを表そうと、表情を明るく描こうと心掛けた」と話す。人肌の柔らかさや花びらの光の当たり具合にも気を配ったという。
 指導した美術部顧問の上原秀樹教諭は「主題が明確に表現されていて、見る人を引き付ける仕上がりだ。自分の表現を高める努力を惜しまず、最後まで貪欲に作品に向き合った成果だ」と話した。
 大城さんは「大賞を取ったからといって満足するのではなく、いろんな構図や画法に挑戦していきたい」と力を込めた。