教員免許失効で失職 県内高校教諭、気付かず勤務


この記事を書いた人 志良堂 仁

 県教育委員会は2日、県立高校に勤める30代の正職員(本務)の男性教諭を免許状の有効期限切れにより2014年3月31日付で失職したと発表した。14年3月末で失効していたのに気付かず、15年11月下旬まで勤務していた。

県内で免許状の期限切れによる教員の失職は初めて。教員免許状には有効期限は記されているが、自動車運転免許のように個人宛てに期限の通知はない。県教委によると、免許状の有効期限の起算点を誤認していたとみられる。
 男性教諭は11月24日に学校管理者に期限切れの事実を伝え、同日、学校から県教委に連絡があった。発覚後は教壇に立っていない。県教委は他県の同様事例も参考に、今回は給与返還は求めない。男性教諭は今後、県教委に免許授与申請をし直せば免許状を再取得できるが本務教諭として勤務するためには教員採用試験を受験し直す必要がある。