地球に優しい光 バイオ燃料で発電 沖縄工業高科学部


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E15ガソリンでイルミネーション点灯式に集まった沖縄工業高校の生徒ら=8日、那覇市松川の沖縄工業高校(金城実倫撮影)

 沖縄工業高校の科学部の生徒が精製したバイオエタノールを燃料に用いたイルミネーションの点灯式が8日、那覇市の同校で開かれた。ガソリン85%、バイオエタノール15%で配合したE15ガソリンで発電機を駆動した。通常、食料品から精製されるバイオエタノールを、学校の裁断機にかけた古紙を用いて精製した。二酸化炭素を削減できることで環境に優しいなどの利点がある。

 イルミネーションが光を放つと、生徒や教職員らは歓声を上げた。科学部の新垣賢悟君(18)は「焼却されることが多い裁断紙をバイオエタノールにすることで、より環境に優しくなる」と成果を強調した。
 精製に取り組んだ我那覇武君(18)は「これをきっかけにバイオエタノールを知る人が増えるといい」と成功を喜んだ。