朝日大高校英語弁論 宮城さん最優秀 國仲さん3位


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 朝日大学第31回高校英語弁論大会が11月29日、岐阜県の同大で開かれ、首里高校2年の宮城茉穂さん(18)が最優秀賞(1位相当)に輝いた。那覇国際高校1年の國仲杏さん(15)は奨励賞(3位相当)に入賞した。全国から42校91人の応募があり、書類審査を通過した30人が同日の大会で発表した。

朝日大学第31回高校英語弁論大会で1位に輝いた首里高校2年の宮城茉穂さん=3日、那覇市の首里高校
同大会で3位に入賞した那覇国際高校1年の國仲杏さん=2日、那覇市の那覇国際高校

 宮城さんは2014年の夏に米国留学をした際に、国によって歴史や基地への認識が異なることに気付いた経験を発表。「一つの価値観にとらわれず、多角的に見るべきだ」と訴えた。沖縄とは違い、米国では基地が尊敬や感謝の対象ということに驚いたという。
 最優秀賞に決まったときのことを「自分の伝えたかったことが伝わり、評価されて良かった」と振り返った。宮城さんは留学で「行く前とは全く違う自分に成長できた」と話し、今後は英語を生かした職業に就くことを目標にしている。
 國仲さんは「グローバル化が進む中で、異文化理解が求められているが、その前に自文化を知らなければならない」と訴えた。県の事業でハワイに行ったときに、沖縄について尋ねられても答えることができず、悔しい思いをした。現在は米軍基地問題に興味があるという。「沖縄の人だから、真剣に向き合わないといけない」と話した。