【アメリカ】「チーム絆」が芸能公演 フロリダ県人会


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 米フロリダ州ミルトン市でのフロリダ沖縄県人会の15周年記念式典では、沖縄の芸能団「チーム絆」が琉球舞踊を披露した。同市では初の琉球芸能公演。沖縄を訪れたことのない県系2世や3世も「三線を習いたい」などと興味を示した。「絆」のメンバーは「次の世代に(沖縄文化を)伝える舞台になった」と喜んだ。

 「絆」は流会派を超え、東日本大震災の被災地などで公演してきた。フロリダ公演はメンバーの首里良三さんの姉、秋子ダニエルズさんが県人会長を務めていることから企画された。
 古典舞踊や雑踊に加え、「懐かしき故郷」など郷愁を誘う創作舞踊も披露した。1世の観客からは「孫たちを沖縄に連れて行きたい」「高齢で沖縄に帰るのは無理だけど、これで心置きなくぐそーに行ける」などの声が聞かれたという。終演後は観客が出演者と握手しようと列をつくった。
 メンバーの宮城恵子さんは「芸能でこんなに人を喜ばせることができるのかと思った。将来は各県人会を渡って全米ツアーができたらいい」と話した。玉城敦子さんは「芸能を通し人とのつながりができた。来年の世界のウチナーンチュ大会で再会したい」と話した。