県内男子児童、運動時間が二極化 全国最長、ゼロも2位


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 スポーツ庁が11日に公表した2015年度全国体力テストから、県内小学生の間で過剰に運動する児童と全くしない児童に二極化していることが明らかになった。小学男子の1週間の運動実施時間は平均728分で全国最長だが、うち400人近くが1800分を超え、平均を引き上げている形だ。

一部児童の「運動過剰」が懸念される。一方で全く運動しない小学男子は全国の3%に対して4・1%と、全国で2番目に多かった。
 小学女子も運動時間が全国3位の418分に対し、全く運動しない児童が6・9%と全国で2番目に多かった。県教育庁保健体育課は1週間の適正な運動時間は420分だと説明している。
 県スポーツ少年団は活動時間を週2、3日、1日当たりの活動時間を2~3時間と推奨している。指導者への講習会などで周知をしていると説明したが、講習会に参加しない指導者もいることから「指導者の育成が課題だ」と話した。
 保健体育課は二極化への対応として、児童生徒が主体的に取り組める授業を実施するために教員を対象とした研修や、児童生徒が運動に親しむことを目的に、各校が特色を出して取り組む「一校一運動」を展開している。担当者は「運動することの楽しさや喜びが分かる授業を目指したい」と語った。(安富智希)