新報短編小説 佳作に仲程悦子さん 正賞は該当なし


この記事を書いた人 田盛 良一

 第43回琉球新報短編小説賞の最終選考会がこのほど行われ、候補作4編について、作家の又吉栄喜、文芸評論家の湯川豊、早稲田大教授の勝方=稲福恵子の3氏が議論した。受賞は該当なしとなり、佳作に仲程悦子さん(67)=うるま市=の「Cランチ」が決まった。

 選考会では「受賞に値するレベルの作品はなかった」という結論となった。該当なしは1985年の第13回以来。
 佳作の「Cランチ」は、「モチーフが面白い」「設定がいい」などと評価された。今回は28編の応募があり、2次選考に10編が送られ、4編が最終選考の候補となった。