子牛平均73万円 宮古の競り、最高更新


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
上場された牛に見入る競り参加者ら=19日午前、宮古島市の宮古家畜市場

 【宮古島】宮古島市のJAおきなわ宮古家畜市場で19日、ことし最後となる牛の競りが行われた。取引の中心となる子牛の平均価格は73万1664円(税込)となり、過去最高を更新した。前年同月比約19万4千円高く、過去最高だった11月と比べても約5万7千円上昇した。

 また、ことしの宮古家畜市場の取引額は約31億円に達し、2014年の約26億円を更新した。
 子牛359頭が上場され、358頭が取引された。平均体重は256キロ、キロ単価は2859円。成牛を含む総上場頭数は418頭で、1頭を除き取引された。平均価格は69万42円、平均キロ単価は2410円。
 砂川辰夫・JAおきなわ宮古地区畜産振興センター長は「全国的な素牛不足に加え、年末年始の牛肉需要が反映された」と説明。今後も平均価格は上がるとの見方を示した上で、畜産農家の高齢化や後継者不足などの課題も指摘した。