キングス後半失速 福島に81―90 TKbjリーグ第21戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=15勝5敗)は19日、福島県の郡山総合体育館で福島ファイヤーボンズ(東地区4位=12勝8敗)と今季第21戦を行い、81―90で敗れ、4位に後退した。

第1クオーター(Q)の序盤は内外から得点する福島が優位に立ったが、キングスは喜多川修平が攻守で力を発揮して追い付いた。第2Qは両チームの守備が激しさを増し、互いに点を奪えない時間が続いた。キングスは連続でシュートがリングにはじかれて苦しんだが、喜多川の得点などで食らいついて32―38で前半を終えた。第3Qは開始から連続失点してリードを2桁に広げられると、勢いに乗った福島を止められなかった。キングスはドゥレイロン・バーンズやアンソニー・マクヘンリーの得点で粘ったが、大きく開いたリードを埋められなかった。福島との第2戦は20日午後1時半から同体育館で行われる。(観客1932人)

福島ファイヤーボンズ(13勝8敗)
90―81(22―19,16―13,31―22,21―27)
琉球ゴールデンキングス(15勝6敗)

オフェンスがバラバラ
 伊佐勉監督(キングス)の話 止めなければいけない2人にやられていては絶対に勝ち目はない。自分たちのオフェンスがバラバラで、チームとして戦えていなかった。今日のようなバスケットをしては、どこに対しても勝てない。明日はチームで戦わないといけない。

苦境はね返せず 守備崩壊し敗戦
 キングスに苦境をはね返すだけの強さはなかった。沖縄と大きく環境が異なる寒冷地でのアウェー戦。現在リーグトップの得点力を誇るルブライアン・ナッシュと、総合力の高い狩俣昌也を擁する福島が相手で、簡単な試合にならないことは予想できた。それでも最後まで福島の力に押され、主導権を握れなかった内容には点差以上の「大敗」を感じさせた。
 明暗が分かれたのは第3Qだった。キングスの攻撃はかみ合わず、不要なファウルで攻撃チャンスを失った。一方の福島はナッシュや狩俣が気持ちよく得点に絡み、インサイドでは攻守で圧倒的な強さを見せつけた。開始直後はわずか6点だったキングスのビハインドは、気が付くと20点近くまで広がった。
 前半は小菅直人やマクヘンリーが守備で踏ん張って、得点力の高い福島の主力をどうにか抑えることができた。しかし後半は足が止まる場面が目立った。終わってみると福島のナッシュに28点、狩俣に22点と最も警戒すべき2人に多くのスコアを許した。
 マクヘンリーが「チームで取り込もうとしていたディフェンスができていない」と言うように、90失点はあまりにも取られ過ぎだ。次戦では崩壊した守備を立て直すことが求められる。