社会

救難浮輪を野外に設置 救済会、監視人不在の事故多発地に

防波堤に浮輪を設置した琉球水難救済会の浅野貞雄常務理事(右)と浦添市消防本部内間出張所の銘苅敏雄所長=24日、浦添市西洲

 琉球水難救済会(比嘉榮仁会長)は、遊泳禁止で周囲に監視する人がいないため水難事故が多発している海岸や川に無償で浮輪を設置する活動を10月から始めている。これまで救命器具を各地の漁協などに贈呈してきたが、ほとんどは屋内に置かれていたため、周囲に人がいない時には利用できなかった。安価な浮輪を事故が多発する野外に設置することで水難死亡事故の防止を目指す。

 発案者で同会常務理事の浅野貞雄さん(69)は「ライフセーバーがいる所ならいいが、子どもたちは港の防波堤や橋から飛び込むなど遊泳禁止の場所で遊びがちだ。浮輪であれば浮いて救助を待つことができる」として各地への設置を受け付けている。
 浮輪は直径約40センチで、ロープが付属している。原資は青い羽根募金で、設置費用は約1万円だ。設置作業は基本的に同会が行う。
 同会は県内各消防へ連絡して水難事故の多発箇所を探った。地域の要請もあり、ことし7月に水難死亡事故が起きた与那原町の当添漁港や転落者が続発している読谷村の残波岬に設置した。12月24日には浦添市消防本部の要請により、子どもたちがよく遊んでいるという浦添市西洲の港の防波堤に浮輪を三つ設置した。
 浅野さんは「浮輪があるということでこの場所が危ないことが分かるようになる。1件でも事故をなくすために、この取り組みを広げていきたい」と力を込めた。
 問い合わせは琉球水難救済会(電話)098(868)5940。(梅田正覚)