屋部中・北村澪さんに「科学の芽賞」 チョウの生育を研究


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科学の芽賞を受賞した北村澪さん(左)と屋部中の新里孝雄校長=22日、名護市屋部中学校

 【名護】筑波大学が主催する朝永振一郎記念「科学の芽」賞で、名護市屋部中3年の北村澪さん(14)の嘉津宇岳でのチョウの研究が最高賞に当たる「科学の芽賞」を受賞した。同賞は全国から8作品が選ばれる。小学5年から毎年出品し続けて、念願の最高賞を受賞した北村さんは「テンションが上がって跳びはねるほどうれしかった。これからもずっとチョウの研究を続けたい」と目を輝かせた。19日に同大学で表彰式があり、北村さんも出席した。

 北村さんの研究は、嘉津宇岳にすむチョウの数や種類が1年間でどのように変わるか調べた年変動と、どのくらいの気温まで生息可能か調べた温度耐性実験の2点だ。4年間チョウの研究を続けてきたデータを活用し、論文にまとめて出品した。
 北村さんは今回の研究のきっかけを「夏と冬でチョウの数が違ったため、温度と関係あるのではと思い、温度耐性実験をした」と振り返る。
 研究の楽しさについて「自分が調べたことで、本に書かれていることを証明できたとき」と話す。「次から次へと気になることが増える。いつこの研究が終わるか分からない」と笑顔を見せた。高校に進学しても研究は続けるつもりだ。「温度耐性実験の回数を重ねて結果の精度を上げたい」。頼もしい表情で意気込みを語った。
 科学の芽賞には、北村さんの兄である名護高校2年の北村育海君と球陽高校土壌班が努力賞を受賞している。