イエローキャブ、伊江島に県内初導入 観光の名物へ


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沖縄初のイエローキャブを購入し、島の観光産業に役立てたいと意気込む仲宗根清夫社長(左)=22日、伊江村東江前の伊江島交通

 【伊江】伊江村の伊江島交通(仲宗根清夫社長)は県内では初めて、「イエローキャブ」と呼ばれる黄色のタクシー(日産NV200タクシー)を1台購入した。22日に納品され、23日から運行を開始している。

 同交通は村内のエコ活動に賛同し、2010年にハイブリッド車を2台、11年にEV(電気自動車)3台を購入し、所有する5台全てを環境配慮型の車両に替えた。
 米ニューヨークでは、流し営業を行う全てのタクシーが黄色に塗装され「イエローキャブ」と呼ばれている。日産自動車のNV200タクシーがニューヨーク市の次世代イエローキャブとして採用され、日本国内でもことし6月から発売された。東京などでは既に運行している。琉球日産自動車は7月下旬から展示し、見学した仲宗根社長の目に留まり購入を決めた。
 ガソリン車で、運転手を含め5人乗り。広い室内空間とオートスライドドア、電動式スライドステップなどを備え、高齢者の乗り降りも安心だ。
 仲宗根社長は「高齢者や妊婦などに配慮した車で、荷物も多く積み込める。島の観光産業に役立てたい」と語った。今後、村民や観光客から注目を浴びそうだ。
(金城幸人通信員)