響き渡る声量に驚き プロ歌手・宮平、樋渡さんが音楽会


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子どもたちの前で伸びやかな歌声を披露する宮平真希子さん(左)と樋渡かおりさん=21日、糸満市の光洋小学校

 【糸満】糸満市の光洋小学校(玉城義一校長)で21日、ソプラノ歌手の宮平真希子さん(33)=ドイツ在住=と、アルト歌手の樋渡かおりさん(35)=宜野湾市=によるクリスマスコンサートが開かれた。糸満市は宮平さんのふるさと。「地元の子どもたちにクラシック音楽を身近に感じてもらいたい」との思いが実った。4~6年生の児童が参加し、2人の伸びやかな歌声に聞き入った。

 2人は日本語と英語とドイツ語で歌い分ける「きよしこの夜」や、ドイツで有名なヘンゼルとグレーテルのオペラの一部などを披露した。
 宮平さんが「オペラ上演時は体育館より広い場所でマイクなしの生声で歌う」と説明すると、子どもたちは「今の時代でもマイクを使わないの?」と目を丸くした。宮平さんが教室中に響き渡る声量で歌うと、さらに驚きの声が上がった。
 樋渡さんはソプラノとアルトの違いについて解説。「私は宮平さんのように高い声を出したくても出せない。声は神様からのプレゼント。それぞれの宝物なので大切にしてね」と語り掛けた。
 6年の安里健太郎君(12)は「マイクを使っていないのに、きれいで大きな声が出せてすごいなと思った」と話した。