新基地「屈しない」 知事、年頭あいさつで決意


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
県職員に向けて年頭あいさつを行う翁長雄志知事=4日午前9時半すぎ、県庁

 翁長雄志知事は4日、県職員向けの庁内放送で年頭あいさつを行った。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設問題について「米軍基地の問題は沖縄県の宿命的な課題だ。私たち責任世代が屈することなく立ち向かっていく後ろ姿を見せることによって、子どもたちは自信と勇気と誇りを持って生きていくと信じている」と述べ、今後も阻止の姿勢を貫く姿勢を示した。

 子どもの貧困問題について、翁長知事は「県経済が力強さを増していく中、成長の果実が行き届いていない分野がある。特に子どもの貧困への対応は性根を据えて力を尽くしていく」と述べた。
 10年間の沖縄振興計画「沖縄21世紀ビジョン基本計画」の5年目に当たることに言及し「これまでの成果を検証し、残された課題への対応などを総括して、後期5年に向けて沖縄振興を強力に推進していく」と述べた。経済振興では「昨年9月に公表された県アジア経済戦略構想の実現に向けて、今後は推進計画の策定などにより、具体的な施策を実施し、本県の自立型経済の構築を加速させたい」と意気込んだ。
英文へ→In New Year’s greeting, Governor Onaga expresses determination not to back down on base issue