新春祝う「鶴亀松竹梅」 小中学生、5年ぶり演舞


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具志川地域の「鶴亀松竹梅」に挑戦した子どもたち=3日、うるま市の具志川公民館

 【うるま】地域の人で新年を祝おうと3日、うるま市の具志川公民館で新春初ウクシーの夕べが開かれた。ことしの初ウクシーでは、地域の小中学生が舞踊「鶴亀松竹梅」の演舞に挑戦した。地域の子どもたちが踊るのは5年ぶり。鶴、亀が先に踊り、7人で舞う具志川地域独特の「松竹梅」を舞って、観客の拍手喝采を浴びた。

 「鶴亀松竹梅」の演舞の挑戦は、日ごろ三線を習っている子どもたちが地域の先輩に声を掛けられて始まった。琉球舞踊は初心者のメンバーもいる中、10月下旬から練習を重ねた。
 鶴亀を松本果さん(12)、高良葵さん(11)、金城未野さん(12)、岡崎絢巳さん(11)、松を宮城力志さん(13)、竹を又吉敏樹さん(14)、梅を池田のぞみさん(13)が踊った。
 又吉さんは「出だしができるか不安だった。ちょっと失敗したけど、全部通して成功できてよかった」と話した。宮城さんは「最初は難しかったけど、自信を持って踊ることができた。他の違う踊りもどんどん踊れるかな」と初挑戦の成果を語った。
 観客席から見ていた安慶名百合子さん(78)は「素晴らしい。見ていて、芝居しー(芝居役者)が踊るみたいだった」と感動の声を上げた。
 7人を指導した字具志川伝統芸能保存会の神田米三会長は「地域の担い手が少なくなり、エイサーもできなくなっている。子どもたちには後を継いでほしい」と期待を込めた。