県、ジュゴン初調査へ 16年度から本島4海域


この記事を書いた人 志良堂 仁

 県環境部は2016年度から2年計画で、国の天然記念物に指定されているジュゴンの実態調査を始める。沖縄本島周辺の4海域で継続的に調査して生息海域や頭数などを把握し、保全策の検討に生かしたい考えだ。県による同様の調査は初めて。

 想定する調査場所は政府が新基地建設を予定している名護市辺野古沖をはじめ、金武湾、古宇利島近海などの4海域。調査方法は潜水士による目視や餌場確認を検討している。
 ジュゴンは日本で沖縄周辺だけに生息しており、これまでに環境省や沖縄防衛局などが実態を調査している。辺野古沖などに少数の個体群が生息しているとされるが、県は複数箇所で季節ごとに調査し、最新のデータを得たい考えだ。
英文へ→Okinawa prefectural government inquiry into Dugongs in four ocean areas