タンカン初出荷 「前年より甘い」294トン予定


この記事を書いた人 金城 美智子
甘く育ったタンカンを選別する女性作業員ら=8日午後0時50分ごろ、名護市伊差川

 【北部】JAおきなわの2015年度タンカン初出荷式が8日、名護市伊差川のJAおきなわ北部地区営農振興センターであった。同日、農家が丹精込めて栽培した冬の味覚約12トンを積んだトラックが出発し、約80人の関係者が見送った。出荷は2月中旬まで続く予定。

 生産量は294トンを見込んでおり、内訳は青果用が252トン、加工用が42トンとなっている。昨年度より糖度が高いという。県内のスーパーで販売される。
 全体の生産量は14年10月の台風の影響により、153トン減となった。
 出荷式で、JAおきなわ北部地区柑橘(かんきつ)生産部会の島袋弘光会長は「甘さは一定の評価を受けているが、14年の台風で当初予想していた生産量より大幅に減少した。泣いても嘆いても努力するしかない。ことしを(増産にむけて取り組む)元年としたい」とあいさつした。
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