辺野古ゲート前300人結集 「水曜行動」排除、車両の進入なし


この記事を書いた人 金城 美智子
ゲート前で「ガンバロー」と気勢を上げる人々=20日8時30分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐり20日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、新基地建設に反対する市民ら約300人が工事関係車両の進入を警戒して座り込みを続けている。機動隊による市民排除や工事関係車両の進入は午前10時現在行われていない。

ゲート前の人々に講談を披露し連帯を深める講談師の神田香織さん=20日7時50分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 昨年11月11日以来、市民らによる毎週水曜の大規模行動の日には機動隊の市民排除は行われていない。
 一方、シュワブ沖では、長島近くのスパット台船1基に作業員が確認された。海底ボーリング調査関連の作業を継続していると思われる。新基地建設に反対する市民らは抗議船3隻とカヌー8艇で午前10時半過ぎから海上行動を開始した。
 ゲート前の集会では講談師の神田香織さん一行が訪れ、市民らと新基地反対の意思と連帯を確認した。福島県出身の神田さんは原発事故被害の受け止め方を巡って市民同士が対立している現状に触れつつ、「(本来は)誰が人々に苦しみを与えたのか見失っている。沖縄から多くのことを学ばせてもらっている。共に闘おう」と激励し、講談を披露した。
【琉球新報電子版】