【宜野湾市長選取材班】米軍普天間飛行場の返還・移設問題を最大争点にする宜野湾市長選は24日に投票、即日開票される。政府・与党の支援を受けて再選を目指す現職の佐喜真淳氏(51)=無所属・自民、公明推薦=と、元県幹部で翁長県政与党の支援を受ける新人の志村恵一郎氏(63)=無所属=の2人は23日、市内各地で最後の集会を開いた。24日午後10時半すぎには大勢が判明する見通しだ。期日前投票者数は6日間の合計で過去最多の1万4256人となり、有権者の約19.65%に達した。
日米両政府が1996年に普天間返還に合意してから20年の節目の年に迎える市長選。普天間問題をめぐり、名護市辺野古移設を推進する政府・与党が支援する佐喜真氏に対し、新基地建設反対を掲げて翁長雄志知事を支える「オール沖縄」が支援する志村氏が挑む。選挙戦を通して両陣営を支える「政府・与党」対「翁長県政」の対決構図が鮮明になった。
翁長知事が昨年10月、前知事の辺野古沿岸の埋め立て承認を取り消した後、県内では初の選挙になる。普天間問題をめぐり県と国が法廷闘争に突入する中、移設問題の行方を左右する選挙として全国の注目が集まる。
佐喜真氏は市上原で開いた打ち上げ式で「次の世代に責任を持って普天間の返還を実現させる。それが夢だ」と訴えた。
志村氏は市普天間で開いた必勝集会で「県民の負担をなくすため、国は一日も早い普天間の閉鎖・返還を行うべきだ」と訴えた。
投票は24日午前7時~午後8時、市内16の投票所で行われる。午後9時から宜野湾市立体育館で開票される。当日24日の宜野湾市の選挙人名簿登録者数は7万2526人(男性3万4721人、女性3万7805人)。