広がる子ども食堂 高齢者、障がい者も交流


この記事を書いた人 志良堂 仁
子どもや地域の大人、高齢者などが集まって料理を楽しんだ子ども食堂「ほのぼのヒロバ」=24日、那覇市長田

 訪れる子どもたちに食事やおやつを提供する取り組みが、県内で広がりつつある。中でも、今月相次いで本格開所した沖縄市銀天街の「子どもカフェ」と那覇市長田の子ども食堂「ほのぼのヒロバ」は、世代などの垣根を越えた人が集い、子どもの成長を見守っている。地域活性化にもつながる新たな試みとして注目を集めそうだ。

 沖縄市銀天街の空き店舗を活用した「子どもカフェ」は、「子どもフードバンク沖縄」代表の砂川和美さん(49)が主宰し、火・木・土の午後4時~6時開所する。小学生なら誰でも参加でき、同行した母親や地元の大人が「ボランティアママ」となってサポートする。商店街の清掃や高齢者へ贈り物を作るなどして子どもが大人と関わることで、地域活性化につなげる考えだ。
 初回の6日は、子ども22人と地域住民ら28人が参加した。高齢者に贈るための鶴を折り、おやつも子どもたちで手作りした。26日は子ども8人が集まった。活動を支援しようと、うるま市から子ども2人と参加した安座間貴奈さん(30)は野菜などの食材を提供した。「何か役に立てればと思った。参加してうちの子どもたちの刺激にもなった」と喜んだ。砂川さんは「今後は高齢者の集まるサロンと連携して交流を深めたい」と意気込む。
 那覇市長田に開所した子ども食堂「ほのぼのヒロバ」は、毎月第4土曜日の午後3~6時に開所する。活動拠点は、精神に障がいのある人の地域での生活を支える「NPO法人あごらぴあ」のフリースペース。障がい者や高齢者、子どもらが緩やかにつながり、集まった子どもたちとにぎやかに食卓を囲む。
 本格開所した24日は、地域の子ども12人と学生ボランティアを含む42人が集まった。ハンセン病回復者の金城幸子さん(75)も招かれ、子どもたちに囲まれて交流を深めた。
 ムーチーやホットケーキ作りを体験した上間小5年のヴァレス・ジョシュア君(11)は「ムーチーは弾力があって、温かくておいしかった」と満足げな表情。学生ボランティアで参加した山城舞茄さん(19)=沖大1年=は「自分のおうちに帰ってくるような安心感を持てた。また子どもたちと遊びたい」と笑顔を見せた。(新垣梨沙)