【名護】名護市の仲宗根和明さん(63)が手作りの守礼門を完成させ、1月22日に市田井等の国道沿いにある事務所前に設置した。守礼門の屋根は、4500個以上の巻き貝で飾られている。制作した仲宗根さんは「観光客が国道を通った時に沖縄にこういう所があるのかとPRになれば」と笑顔で話した。
仲宗根さんは北部農林高校で40年、実習教員を務めた。
定年退職した今は、妻の千賀子さん(63)と共にランの培養や苗の販売をしている。苗の販売などを行う事務所近くの国道沿いの風景が殺風景に感じたため、守礼門を飾ることに決めた。
土台の制作や色付けは知人に発注。仲間に協力を仰ぎながら、巻き貝を集めて漂白し、屋根に丁寧に接着した。約6カ月かけて、高さ1メートル60センチ、長さ約2メートル、幅95センチの守礼門が完成した。
仲宗根さんは「大切な仲間のおかげでできた。一人ではできない」などと、充実感たっぷりに語った。