社会

【ハワイ】日系人気店の味継承 比嘉さん「カム・ボウル」開業

 ホノルル市内カリヒ地区にあるカメハメハショッピングセンター(SC)で1月22日、カム・ボウル・レストランのソフトオープニングがあった。3人の共同経営陣の1人が沖縄市出身の比嘉リコさん(45)。比嘉さんは、裁判所の連邦法、軍事法の法務補佐官や歯科衛生士の経歴を経て、今回共同経営者となった。ハワイアンの祈りで店内が清められた後、従業員や関係者の家族、友人らが次々入店し、初仕事を開始した。

 レストランの前身は、49年間地域の人々に親しまれてきた日系フジエキ・ファミリーが経営するケニーズ・レストラン。昨年7月、閉店していた。
 SCの隣接地にボウリング場「カメハメハ・ボウル」があり、その中に比嘉さんのパートナーで沖縄系2世のゲイリー新門さんが経営するレストラン「カピオラニ・コーヒー・ショップ」があった。地元ではここのオックステールスープを知らない人はいないほどの有名店。しかしこのボウリング場も2007年に閉鎖され、食堂も移転を余儀なくされた。
 カリヒ地区にはかつて大勢の日系人が住んでいた。SC近くには、ハワイ沖縄センターが建設される前にウチナーンチュが集う場だった本願寺慈光園のほか、山側にハワイ先住民の伝統ある学校のカメハメハ・スクール、海側にビショップ博物館があり歴史深い場所だ。
 長年地域の人々に親しまれてきたレストランがなくなり、ひっそりとしていた所に新たに「カム・ボウル・レストラン」ができることで地域の期待も大きい。「ケニーズで人気だったいくつかのメニューを残しつつ、地域に愛され続けてきたオックステールスープやキムチフライドライスを加えるということで、お客さまにも喜んでもらいたい」と比嘉さんは語る。
 本格オープンは2週間後だが、既に地元メディアも思い出深いケニーズの場所に「哀愁の味」が戻ってくると大きく伝えている。ショッピングセンターの経済効果が期待できそうだ。
(名護千賀子通信員)


カム・ボウル・レストランを開業した比嘉リコさん(左から4人目)と共同経営者のヒャク・ミョン・リーさん(同3人目)、ロバート・リーさん(同2人目)=1月22日、ホノルル市カリヒ地区のカメハメハショッピングセンター

カム・ボウル・レストラン

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