ヒマワリの種結ぶ縁 「沖縄から勇気」福島大熊町から35人来県


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「ヒマワリでつながっぺ交流『大熊と沖縄』」のツアーの参加者ら=5日、糸満市摩文仁の「ふくしまの塔」

 【糸満】東日本大震災から5年の節目を前に、今も多くの住民が避難生活を続ける福島県大熊町からの交流団が、5日から8日までの日程で沖縄を訪れている。「ヒマワリでつながっぺ交流『大熊と沖縄』」(渡部正勝団長)のツアーに公募で集まった町民や行政関係者ら35人が参加した。

 原発事故以降、福島県への支援を続ける「福島・沖縄絆プロジェクト」(喜名奎太理事長)と大熊町はヒマワリの種の交換を通して交流を結んでいる。一行は5日、会津地方で育ったヒマワリから取れた種を昨年12月に植えた糸満市摩文仁の平和祈念公園を訪れた。参加者は「まだつぼみだけど大きく育ってほしいね」と期待を込めた。
 渡部団長は「5年を迎える今も復興の見通しがつかない。疲れが見える町民も多い。沖縄との交流に勇気をもらっている。今後も交流を続けたい」と話した。
 5日は沖縄戦戦没者らを慰霊する「ふくしまの塔」も参拝した。7日は浦添市で開催される「てだこウォーク」に参加する。